宅建士試験の学習計画を立てるうえで絶対外せない3つのポイント

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これは宅建士試験に限らずどんな資格試験に関しても言えることですが、試験に合格するためには学習計画を立てるということが非常に重要です。

【学習計画=合格への道のりを明確にする】ということですから、その計画通りに学習を進めていくことで、合格までの道筋を順調にたどって行けているという安心感を得ることもできますし、「今日は何を学習しようかな?」などと無駄に考えて時間を費やすこともなくなってくるはずです。

ただやみくもに勉強をしても非効率な時間を過ごしてしまう確率が高くなってしまうのは言うまでもないでしょう。

では、この学習計画はどのように立てていくのがいいのでしょうか。

もちろん適当に学習計画を立てるだけでは意味がありませんし、ポイントを押さえて計画を立てる必要があります。

ここでは宅建士試験の学習計画を立てるうえで絶対に外せない3つのポイントをご紹介していきますので、順番に見ていきましょう。

ポイント1:1日の勉強時間から勉強開始時期を算出する

まずは自分が1日に試験勉強に充てられる時間がどれくらいあるのかを把握しておく必要があります。

これをしっかり把握できていないとそもそも計画を立てることは難しいですし、まぁ厳しいことを言うとかなり高い確率で受験に失敗すると思います。

だって、自分が勉強に使えるフリーの時間がどれだけあるかもわからないのに、計画を立てられるわけがないですもんねw

それくらい、自分自身が1日にどれくらい勉強に使える時間があるのかを把握しておくことは重要なんです。

サラリーマンなど、働きながら学習しようとする方は1日に1、2時間しか使えない人も多いでしょうし、逆に専業主婦の方で子供も手が掛からなくなってきたから、子供と旦那がいない時間(約8時間)を丸々勉強に充てられる!という方もいるでしょうからね。

これは極端な例ですが、上記の2人が同じ時期から試験勉強を始めたら、まぁかなり高い確率で後者の主婦の方が合格率は高くなるでしょう。

人それぞれ置かれている環境は違いますので、まずは自分が1日で勉強に使える時間を把握し、それを目安に試験日から逆算して計画を立てれば合格するのに必要とされている学習時間を確保する事ができるはずです。

宅建士試験は合格するためにはおよそ300時間程度の学習時間が必要と言われているため、この時間数を目安に1日の勉強時間から逆算していけば、勉強の開始時期も見えてきますよね。

もちろん、300時間と言わず500、600と学習時間は多い方がいいですし、学習を始める時期ももちろん早いに越したことはありません。

毎年10月中旬に試験が行われ、各資格学校の講座は大体3~4月に開講のところが多いため、この時期に学習を始めれば講座内容も見つつ比較的スムーズに学習をこなしていけるかと思います。

合格に必要な目安の学習時間が300時間で、4月から半年勉強に使えるとなると“300時間÷約180日=約1時間40分/1日あたり”必要になってくるとザックリ計算ができますね。

この数字から見ても、試験の半年前から学習を始めれば充分合格ラインに手が届くだけの勉強時間は確保できるということがわかります。

ポイント2:大まかな計画を立てておく

自分が1日に勉強に充てられる時間が大体把握でれば、おのずと勉強を始める時期も決まってくるでしょうし、次は大まかでいいのでいつ頃にどのような勉強をするかというのを決めてしまいましょう。

学習計画を立てるときは、まず枠組みを決めてから詳細を決めるという流れが基本となります。

そのおおまかな枠組みですが、効率よく学習を進めるのであれば、まず最前半は「馴らし期間」、その後「インプット期間」を経て後半を「アウトプット期間」という具合に3つのカテゴリーに分けるとスムーズに計画を立てられます。

4月から勉強を始めた場合の仮想スケジュールを下記にまとめましたのでご覧下さい。
※4月以外から学習を始める場合でも基本的な流れは同じなので参考にして下さいね。

馴らし期間(4月第2週頃まで)

まず、馴らし期間として最初の2週間程度の時間を充てます。

初めて宅建士の勉強を始める方であれば、まだ聞き慣れない言葉だらけでテキストを読んでもいちいち調べたりしないといけないでしょうし、非常に効率が悪いです。

ですので、まずは宅建士のガイド本や1冊で各科目のポイントをまとめたテキストなどを読み、大体の流れとどんな問題が出るのか、またはわからない単語の意味などを調べ、ざっくり内容を把握しましょう。

「せっかくやる気があるんだから早く勉強に取りかかった方がいいだろ!」と思われる方もいるかもしれません。

もちろん、「鉄は熱いうちに打て」という考え方もありますが、大まかな枠を理解せずにいきなり勉強に取りかかると、全体的な流れをとらえるのに時間がかかり、部分的な知識しか入ってこないため、それぞれの科目で共通する点などを見つけにくくなってしまいます。

ですので、まずはギラギラのやる気は一旦心の中にしまい、少しずつ宅建士試験に出てくる独特の言語などに触れ、慣れていきましょう。

また、すでに宅建士試験の学習経験がある方や不動産業に従事している方であれば、この期間は自分が現状持っている知識が合っているのかの確認作業に充てるといいですね。

インプット期間(4月第3週~7月)

馴らしの時期が終われば、いよいよインプットの期間に入ります。

この期間は4月中旬~7月までの約3ヶ月間とし、テキストなどを使いどんどん知識を頭の中に貯め込んでいきましょう。

資格学校の講座を取っている方であれば、この時期に各科目の学習も順次受講することになります。

この時期のポイントとしては、特定の科目でわからないところが出てきてもスケジュール通り次の科目に進んでいくことです。

最初から全ての事を理解するというのは不可能に近いですし、わからないことでウンウン悩んでいる時間が勿体ないです。

何よりも「悩んでもわからない」という事実が、どんどん学習意欲をそぎ落としてきますので注意して下さい。

わからないところはまた後で学習する時間を別で設ければいいですし、別の科目を学習している中で全てが繋がって理解できるということも多いです。

このインプット期間は3ヶ月という期間を設けており、字面だけで見るとそれなりに長く感じますが、実際に学習を始めてみると意外とアッという間に過ぎていきます。

この後のアウトプット期間につなげるために、しっかり知識と理解力を高めましょう。

アウトプット期間(8月~9月まで)

勉強開始から3ヶ月以上のインプット期間を経て、次はアウトプット期間にステップアップします。

この期間では今までの学習で得た知識を元にどんどん答案練習に取り組んでいきましょう。

自分の現在の実力を測るためにも、模擬試験も最低1回は受けておくこともオススメします。

こうして模擬試験を受けることによって改めて自分の得意科目・苦手科目が分かるでしょうから、苦手な科目を勉強して穴を無くすのもいいですし、苦手科目は捨てきって他の科目で満点を取る勢いで長所を伸ばす方法を取ってもいいでしょう。

他の難関国家資格試験とは違い、宅建士試験では科目別で足切り(総合点数での合格ラインとは別に、科目別での合格得点の最低ラインが設けられていること)がないため、思い切って苦手な科目は捨てるという事も戦法として使えるので頭の片隅に置いておくといいでしょう。

なお、10月は試験まで1ヶ月を切った特に重要な月になりますので、事項で詳しく解説していきます。

ポイント3:試験直前の10月は反復学習に徹する!

ここまで順調に学習日程を消化してきて、模擬試験も合格点。「もう大丈夫だろう(ノ´∀`)ノウェーイ」

…いやいや!ここで油断してはダメなんです!

最後の追い込みの時期をサボってしまっては、今までの努力が全部水の泡になってしまうこともありますので、試験が終わるまで気を抜かずに走りきりましょう。

ラストスパートで行う学習方法は「反復学習」です。

ある程度、宅建士試験の中身をご存知の方はお分かりかと思いますが、試験を合格するのに一番大切になってくるのはやはり「記憶力」です。

「記憶力」という言葉を使うとどうしても持って生まれたもので個人個人で差があると思いがちですが、実際はそれほど個人で記憶力には差は無いため、残念ながら「俺、記憶力が悪いから。だって親も記憶力悪いししょうがない」とかいう言い訳は一切通用しませんw

では、どうやって記憶を定着させるかということが重要になってくるんですが、記憶を定着させるためには反復学習、つまりどれだけ繰り返し学習して体に染みこませるかということがカギになってきます。

この時期になると試験まで1ヶ月を切っているため、理解に時間を使うことは適作とは言えませんし、こんなこと言うとアレですが、内容を全く理解していなくても記憶ができていれば多くの問題を解くことが可能になります。

反復学習をする時のポイント

反復学習をするときのポイントですが、前日にやったことをその翌日に振り返ることを心がけて下さい。

人は忘れる生き物ですし、一度インプットしただけでは忘れてしまうことがほとんどです。

心理学者のヘルマン・エビングハウスが唱えたエビングハウス忘却曲線によると、人は24時間経つと覚えたことの67%は忘れるとのこと。

これを知るまでは本当に「まだ若いのに痴呆症の始まりか!?」と思うくらい物忘れが激しかった私ですが、みんな大体の事は忘れるんだと安心しましたw

話は少し逸れましたが、逆に24時間以内にしっかりと反復学習をすれば飛躍的に記憶の定着率が上がるので、前日やったことをその翌日に振り返ることが重要ポイントになってきます。

このことからも、反復学習法を試験間近に行う事は非常に合理的と言えるでしょう。

まとめ

資格試験に限らず、何かを学習する際に学習計画を立てるということは必ず必要なことだと思いますし、目標に近づくためにの第一歩であると私は考えております。

計画を立てることによって得られる効果は、毎日何を学習するかという事に悩む無駄な時間を削減できる点や、自分の中で学習がどれだけ進んでいるかを把握できる点などその他諸々いいことだらけです。

ただ、これも上でお話ししたように、ただ闇雲に立てた計画は学習計画とは言いがたく、しっかり意味のあるスケジューリングをしていく事が重要です。

特に独学で勉強を始めようと考えている人は最初に間違えた計画を立ててしまい、後々修正できなくなってしまうというケースがよくありがちです。

そうならないためにも、上記の3つのポイントをしっかり押さえて計画を組んでいくことをオススメします。

特に10月を反復学習で記憶の定着に充てるというのがポイントとなりますし、そこを弱点克服に使うもよし、得意科目を更に強固なものにするもよしです。

この記事が皆さんの学習計画を立てる上で参考になり、宅建士試験合格への力になれば幸いです!

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